パートナーの海外駐在が決まったみなさん。
パートナーのキャリアアップを喜びながらも、
赴任までにどんな準備をしなければならないのか
不安を感じていませんか?
私も四六時中いろんなサイトを検索していました。
やらなければならないことが多く、大変なこともありましたが、
やるべきことを明確にして計画通り進めれば、問題なく終えられます。
今回は私の経験から、海外駐在の準備について
赴任3か月前~家族渡航までの期間で
時系列ごとにやることをリスト形式でご紹介します。
私たち夫婦の出国前プロフィール
・夫婦二人暮らし
・賃貸暮らし
・車なし
・妻帯同を機に退職(夫赴任2週間前)
・夫の赴任後約1か月後に帯同(それまでは実家暮らし)
大まかなやることリストは以下の通りです。
内容が多くなってしまうため、
このブログでは、上記赤枠で囲っている「赴任3か月前~赴任1か月前まで」の、
主に海外引っ越しに関連する内容をまとめています。
駐在妻(夫)さんの中で、帯同を機に退職された方は下記のブログで、
税金や失業手当についてなどの、お金回りの手続きについてまとめているので
そちらも是非参考にしてみてください。
赴任3か月前
パスポートの申請/更新
パスポートを持っていない方は、パスポートを申請しましょう。
また、有効期限が切れていたり期限満了間近の方は更新が必要です。
パスポートの期限が3~6か月程度しかない場合、出国できないケースがあります。
一度期限をチェックしておきましょう。
また、結婚を機に苗字が変わった方も更新が必要です。
パスポートはビザの準備にも必要になるので、早めに準備しておきましょう。
ビザの準備
基本的には赴任者の会社が準備してくれるケースがほとんどです。
この手続きの過程では、パスポートや戸籍謄本等が必要になります。
健康診断/予防接種
渡航前には必ず健康診断を受診するようにしましょう!
海外では病院に行くことすらハードルが高いので、
日本にいる間に検診を受けておくことが大切です。
今回初めて人間ドックを受けることで、安心して渡航ができました。
また、国によっては予防接種が必須になる場合があります。
数回に分けて接種が必要な場合もあるので、こちらも早めに受けておきましょう。
歯科検診
海外では、歯科治療に莫大な金額がかかるケースが多いです。
私の住んでいるスイスでは、歯科治療は基礎医療保険でカバーされないため、
虫歯の治療が1本15万円ほど。
また言葉が通じるのか、治療方法は日本と同じなのか、
など不安材料はたくさんあります。
日本で治療してから渡航したほうが安く済みますし、何より安心です。
赴任2か月前
賃貸住宅の退去連絡
基本的には家を出る1か月前までに大家さんに連絡しなければならないケースが多く、
中には2~3か月前までには連絡をしなければならない物件もあります。
また、退去時には立ち会いでのお部屋の確認や、鍵の返却などがあり、
その日程調整もする必要があります。
特に月末は退去が込み合い、希望の日程が取れないことも…。
海外転勤の場合、日程の融通は利かせづらいので早めに準備することが重要です。
私たちも希望日が取れず、
引っ越し作業がギリギリになってしまい焦りました。
銀行口座の解約
海外転出の場合、日本の銀行口座は解約しなければならないケースが多いため注意が必要です。
一度ご自身の銀行ではどのような対応が必要か確認しておきましょう。
私は三井住友銀行とそのほかネットバンクの口座を複数持っていましたが、
三井住友銀行だけを残しています。
三井住友銀行のほかにも、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行は
事前申請をすれば日本非居住者でも口座を持ち続けることができます。
ただし、事前申請の期限が出発の数週間前までとなっているところもあるので
注意が必要です。
証券口座の解約
日本非居住者の場合は、基本的には証券口座を解約する必要があります。
この証券口座にはもちろんNISAも含まれます。
私はSBI証券でNISAをしていましたが、SBI証券では非居住者の取引は停止となり、
これまで保有していた日本株・日本国債のみ預かり可能ということです。
SBI証券の対応について、詳しくはこちら
私は米国株を所有していたのですべて、売却しました
そのほか楽天証券で口座をお持ちの方も多いかと思うので、
下記に詳細リンクを貼っておきます。
楽天証券の対応について、詳しくはこちら
ただし、直近(2024年10月現在)海外転勤者が、
海外でも引き続き運用できるNISAの商品の拡充を進めているとのニュースを見かけたので、
今後数年で状況は変わっていくと予想されます。
不用品の整理
海外引越は想像以上にハード。
赴任先でアンパッキングしていると、「え?なんでこんなもの持ってきたんだ?」
となることもしばしば。
できるだけ身軽になっていきたいところです。
ぜひ、海外引っ越しを機に断捨離をしましょう!
不用品を処分するのはもちろん、メルカリなどで販売して
少しでも引っ越し準備の足しにするのもおすすめです。
私は壊れたパソコンとiphoneを、面倒がって処分せずにずっと持ち続けていました。
なんとなく手続きが煩雑そう、と思っていたのですが、
回収業者にお願いしたらあっという間に処分できました!
私が回収を依頼したのはリネットという業者です。
粗大ごみの廃棄方法検討
粗大ごみの処理であれば、一般的には以下の2点がメジャーです。
私は6年程使っていたニトリのソファベッドをリサイクル業者の査定に出しましたが、
回収に1万円程かかるという結果に…
粗大ごみで出す場合は処分費が数百円程度で収まったので、
粗大ごみとして回収してもらいました。
日用品のストック購入
掃除用品や、コンタクト、生理用品など
日本で使い慣れているものは1年分購入しました。
また、ユニクロなどでヒートテックやエアリズムなどの機能性のある洋服は、
現地で買えない or 買おうと思っても高いので大量に購入しました。
スイスにはユニクロがないため、買いだめしておきました。
船便・航空便・国内保存の仕分け
ある程度不用品の処分と必要品の購入が済んだら、
船便で送るもの・航空便で送るもの・国内のストレージに保管しておくもの・実家に送るもの
を仕分けします。
渡航日1か月半前くらいに、
引っ越し業者さんがどのくらいの荷物があるのかを
下見にいらっしゃるかと思うので、
それまでにある程度決めておくとスムーズです。
航空便は最短で2週間程度で届きますが、
船便は2か月以上かかることも。。
この届くまでの期間も考慮しながら分類していきます。
また以下の注意点は引っ越し業者さんから教えていただいたので
こちらも参考にしてみてください。
平たいもの(テレビ・テーブル)や
壊れやすいもの(電子レンジなどの家電や食器類)は
航空便ではおすすめしないとのこと。
航空便はぎゅうぎゅうに詰めて運ぶため、
圧力がかかり、割れてしまったり壊れてしまいやすいのだとか。
退職(妻)
私はギリギリまで働いていたかったので、
夫が出発する2週間前、自分が出発する1か月半前のタイミングで退職しました。
ただし、退職後の手続きに結構時間がかかったので、
もう少し早めに退職してもよかったかな、と思いました。
妻の手続きに関する詳細はこちら
赴任1か月前
食料品のストック購入
食品に関しては賞味期限を少しでも伸ばしたかったので、1か月前程から買い足しました。
この時点ではすでに引っ越しの下見は済んでいるのですが、
下見の際に荷物量にある程度余裕があったので、
買い足しても問題ないとのことでした。
日本食の調味料やお米、レトルト食品などはたくさん持っておくと安心です。
現地で購入しようと思っても選択肢はかなり限られますし、何よりも高い。
ただし肉エキスを含む肉類や、乳製品など海外への持ち込みは禁止されているので
購入時には気をつけましょう!
国によって異なるので、渡航先の持ち込みルールを確認してくださいね!
かなり多くの食品を持っていったので、
検疫ですべての食品を確認しているのかは不明なのですが、
もし見つかって、罰せられたり、何か申告書を書くとなると面倒なので、
材料に肉や乳製品が含まれていないかの確認にはかなり気を遣いました。
スマホのキャリア変更
日本のキャリアは、現地では基本的に使わないのですが、
日本の電話番号は金融機関の二段階認証や、
そのほか何かあったときのために残しておくことをおすすめします。
各大手のキャリアには電話番号を残すためのサービスがありますが、
私が今使っていておすすめなのは「Povo」。
これなら基本料金はゼロ円で、必要な時にギガを都度購入できます。
契約を維持するためには、6か月に一度ギガを購入すればよいので、
一番安いギガを購入すれば、年間の維持費が600円程度に抑えられます。
ライフライン解約手続き
ガス・水道・電気などの解約手続きを進めましょう。
一般的に解約の期限は下記を目安に設定されています。
- ガスは10日前
- 電気は1~2週間前
- 水道3,4日前
このような手続き系は一気にやってしまった方が気が楽かと思うので、
2週間前くらいから着手することをおすすめします!
以下東京の情報になってしまいますが、
①ガス
HPから解約手続きができます。
解約手続きの際はお客様番号が必要になるので準備をお忘れなく!
退去の際は立ち会いは不要なケースが多いですが、
ガスメーターがオートロック内にある場合は立ち会いが必要な場合もあるようです。
解約はこちらから
②電気
HPから解約可能です。
こちらも手元に検針票があるとスムーズに手続きを進められます。
解約はこちらから
③水道
専用のアプリから解約手続きができます。
こちらもお客様番号が必要になるため、
領収書や検収書をお手元に用意しておきましょう。
※もしお客様番号がわからない場合は電話でも確認できます!
アプリダウンロードはこちらから
NHK解約手続き
NHKの解約手続きも必要です。
解約窓口に電話をして、海外転居であることを伝えると、
解約用の用紙が送られてくるので、
そちらに記入して返送すれば解約できます。
解約はこちらから
郵便転居・転送サービス
引っ越し後に旧住所あてに送られてきた郵便物を、
新しい引っ越し先に転送してくれるサービスです。
海外赴任になる場合は、転送先を実家の住所に設定しておいて、
家族に受け取ってもらう方法が一番スムーズかなと思います。
申請の方法は、郵便局の窓口で用紙を提出するか、
ネットで申請するかのいずれかを選べます。
ネットでの申請はこちらから
金融機関系の住所変更
クレジットカードや銀行口座の住所を変更しましょう。
こちらも、特に問題がなければ実家に設定しておくとよいと思います。
市役所での手続き
住民票の手続き
夫:海外転出の手続きをします。
一般的な住民移動届の新住所の欄に、赴任先の国名を書いて提出すればOK。
妻:出国までは実家に滞在したので、一般的な転出届を提出しました。
マイナンバー手続き(夫)
海外に転出してもマイナンバーカードは維持できます。
窓口で書類を提出すれば、その日のうちに手続きが完了します。
まとめ
以上が私の実体験をもとに作ったやることリストです。
お子さんがいらっしゃったり、家や車を所有していたりなど
状況によってはもっとやることが増えてしまうケースもあるかと思いますが
少しでも参考になれば嬉しいです。
何事も早め早めの行動が吉です!
初めてのことで大変な時もあると思いますが、
体調管理には気を付けて準備を進めていってくださいね!