海外赴任準備|船便・航空便・手荷物の仕分け術と荷物リスト

海外生活準備

海外赴任準備において、最も大変な作業の1つが引っ越しの荷物仕分け

船便・航空便・手荷物持ち込みは、それぞれメリット、デメリットがあるので
失敗してしまうと、初期段階の生活が一気に不便になってしまうことも。

私たちが引っ越しをした時も、
「あれを手荷物で持ってくればよかった」
「これは急いで航空便で送らなくてもよかった」など、
後悔ポイントがいくつかありました…

そこで今回の記事では、スイス引っ越しの実体験を元に、
「船便・航空便・手荷物・日本に残しておくもの」の効率的で、後悔しない仕分け方法をご紹介します。

ぜひ海外駐在に向けて準備中の皆様の、助けになれば嬉しいです。

今回の引っ越しは日本通運さんにお世話になったので、
その体験を元に執筆しています。

日本から持っていくべき食品・日用品リストは以下の記事でそれぞれ紹介しているので、気になる方はそちらも参考にしてみてください。

食品リストをチェックしたい方は下記の記事をチェック

日用品リストをチェックしたい方は下記の記事をチェック

私たちのプロフィール
赴任先:スイス
引っ越し会社:日本通運
夫が先に渡航。1か月マンスリーマンションに住みながら家探し

海外赴任の伴う海外引っ越しの流れ

Step1|引っ越し1.5か月前:引っ越し業者による数量見積もり

実際に日本通運の方が家に来て、どのくらいの荷物量があるのかを確認します。
その際、どれを航空便で、どれを船便で送るか、また日本に残しておくものはどれかをある程度伝える必要があります。

そのため見積り日の前までに、海外へ持参するものの購入と、輸送方法の仕分けはある程度済ませておくとこの後がスムーズです。

Step2|引っ越し2週間前:1回目の荷物引き取り

私たちは2回にわたって荷物の引き取りをしてもらいました。
1回の引き取りで、荷物量の半分程度を運び足してもらうイメージです。

初回では、引っ越しまでに使わないであろう荷物を引き取ってもらいました。

この日の私たちの作業は、

  • 何を・どのように(船便・航空便)送るかの指示
  • 作業終了後、引っ越し業者が作成したパッキングリストに費用の記載

②について、パッキングリストには
その日にパッキングが完了した品物名がすでに記入されているので、
その品物の金額を記入します。(不明な場合は大体でOK)

これは輸送中の紛失や破損時の金額補償のために記入します。

なお、ひとつひとつの値段ではなく、同系のアイテムごとに書くことが多かったです。
例)靴5足→30,000円、コート5着:80,000円など。

梱包はすべて引っ越し業者の方がやってくれるので、自分で前もって梱包しておく必要なし!

引っ越し業者の方が、
「海外持ち込みしても問題ないものか」を
1つ1つチェックしてくれているので、
自分で梱包したとしてもすべて出されます

Step3|引っ越し当日:2回目の引き取り

基本的には1回目の引き取り時と同様の流れで進んでいきます。

海外に送れないもの、制限がかかるもの

各国持ち込みが禁止されている食品(肉など)や植物、危険物の配送はNGです。

日常生活で使用する品目だと、特に航空便ではコンタクトレンズの洗浄液や、化粧水などのスキンケア用品(アルコールフリーではないもの)は不可なので、注意が必要です。

持ち込み不可の商品詳細は下記のサイトをご確認ください。

日本から海外へ送るお荷物について | 海外引越サービス | NX海外赴任ワンストップサービス
危険品や規制品など日本から海外へ送る際に注意が必要なお荷物のご案内です。日本通運の海外引越サービスではお客さまそれぞれのお荷物内容や大きさ、ご希望にあわせて適切なサービスをご提案させていただきます。

私たちも結婚記念品にドライフラワーが入っており、
持ち込みはNGでした。

海外持ち込みの際に課税対象になる荷物

課税対象となるものは国ごとに定められていますが、新品の物は課税対象とされます。

タグを切っておいたり、少し使ったりしておくことをお勧めします。

船便・航空便・手荷物の仕分け方法比較表

それぞれの運搬方法のメリット・デメリットをいかに簡単にまとめます。

運搬方法到着までの時間メリットデメリット
船便2~3か月程度※費用が安い到着に時間がかかる
航空便2週間程度すぐに到着する物が壊れやすい
費用が高い
手荷物すぐに到着翌日から使える重量制限がある

ここからは、各運搬方法で送るべき荷物リストの詳細をご紹介します!

海外赴任|船便で送るべき荷物リスト

リスト

  • 季節外れの衣類、靴
  • 衛生用品のストック
  • ベッドフレーム(寝具は航空便)
  • テレビ台、キッチンラック、ダイニングテーブルなどの大型家具
  • テレビ、掃除機、電子レンジなどの家電
  • 変圧器(2台)
  • 食器類、キッチン用品
  • 日本食ストック

船便の荷物を受け取れるのは、発送後2~3か月程度です。
荷物は本人(赴任者)が出国後に荷物も出荷されるため、2~3か月はなくても問題ないものは船便に入れることをおすすめします。

船便は天候や事故、湾岸の混雑の影響で、到着が大幅に送れる可能性もあります。

基本的には航空便に入れなかった必需品以外のものは船便で送ることになります。

特に、体積と重量が大きい家具や家電は船便をおすすめします。

こまごましたものも入れると
60箱近くになってしまいました。

船便は紛失の心配をしていましたが、すべて問題なく届きました。

海外赴任|航空便で送るべき荷物リスト

リスト

  • 必要最低限の衣類
  • 必要最低限の衛生用品(シャンプー、ボディソープ、ティッシュ、トイレットペーパーなど)
  • 最低限の掃除用品(台ふき、ちいさめのほうきとちりとり)
  • レトルト食品
  • ローテーブル
  • マットレス、枕、布団(ベッドフレームは除く)
  • 物干しスタンド
  • 炊飯器
  • 変圧器(1つ)
  • 最低限の食器(最悪割れてもいいや、と思えるもの)
  • 最低限の調理器具(まな板、包丁など)
  • カーペット、座布団
  • 小さめの椅子

航空便は、ヨーロッパであれば出荷後2週間くらいで届きます。

我が家は1か月間はマンスリーマンションに住みながら、家探しをしていたので、
新しい家への引っ越し日に合わせて航空便が届くようにしました。

航空便は早く届くものの、費用が高いことから、荷物量の制限も厳しかったので、
「これだけはないと船便が届くまでの3か月間、最低限の生活は送れない!」という基準で選びました。

スイスには家具付き物件はあまりないので、
その想定でリスト化しています!

注意点
航空便では、特に薄いもの(テレビやローテーブル)、壊れやすいもの(電子レンジや食器など)を送ることは避けた方が無難

引っ越し業者さん曰く、
航空便では、荷物をかなりの力で飛行機に押し込むらしいので、壊れやすいものは入れない方がよいとのことでした。

とはいえ、食器やテーブルがないと食事などが不便なので
割れても諦めがつく食器や、元々使っていた安いローテーブルは持参しました。

結果、ローテーブルを含め、紛失や破損することなく無事に届きました。

航空便・船便|仕分け後悔ポイント

椅子がない生活は思いのほかつらい

ローテーブルは持ってきていたものの、椅子やカーペットは持参していなかったため、
家で大半の時間を過ごしていた私(妻)は、体がバキバキでした。

現地でチェアやソファは購入しましたが、それも届くのは1か月以上先…

荷物量に余裕がありそうであれば、
カーペットや座布団、軽めの椅子はあったほうが生活の質が向上します。

季節外の衣類もいくつか航空便で持参しよう

私たちは夏に引っ越しをしたので、夏物ばかりを航空便で送っていましたが
船便が届くまえの9月上旬に、スイスは急に寒くなりとてもつらい思いをしました。

ドイツ語のクラスメイトに
ダウンジャケットを借りてなんとか生き延びた…

日本では9月にダウンジャケットを着るなんて想像もできませんが、海外の天候に慣れていない以上、
季節外の衣類も数着は航空便に入れておくことをおすすめします。

日本の倉庫に残した荷物

リスト

  • 洗濯機
  • 冷蔵庫
  • 食洗器
  • カーテン
  • 思い出の品(アルバムなど)

スイスでは、上記の家電は家に備え付けられていることが多いため、
大きな家電は日本のストレージに保管しました。

引っ越し前に水抜きなど適切な処理をして保管しています。

また、基本的に海外の家の窓サイズは日本よりも大きいので、カーテンもおいていきました。

海外赴任|手荷物で必ず持参したいものリスト

リスト

  • 出入国に必要な書類
  • 最低限の衣類(洋服、パジャマ、下着、靴下など)
  • ハンガー
  • 最低限の生理用品
  • 精密機器(PC、タブレット、カメラ、充電器など)
  • ヘアドライヤー、ヘアアイロン
  • 現金
  • 絶対に紛失・破損させたくないもの(婚約指輪など)
  • マンスリーマンションで食べる用のレトルト食品

預入荷物・手荷物は2人ともそれぞれ、
大きなスーツケース2つと、小さなスーツケース1つ、リュック1つの計4つでした。

こちらも航空会社によって持ち込み数量や重量の制限が異なるので、
ご自身の航空会社の制限を確認してください。

直近で必要な荷物のみ手荷物で持参しましたが、結構な荷物量に。

飛行機に乗る前に、スーツケースの重量をきちんと測っておくと、
手荷物を預けるときにスムーズです。

成田空港には重量計がおいてありましたので、そこでセルフチェックもできました。

私はチェックインの際に重量オーバーしていることに気づき、
直前で荷物を詰め替えるという作業が発生しました。

海外に食品を送るときの”パッキングリスト”とは

事前に、日本通運さんからエクセル形式で食品用のパッキングリストをもらったので、
そちらに個数を記入していきます。
※内容量(リットルやグラムなど)は不要。アルコール度数の記入は必須。

基本的な食品に関してはあらかじめ商品名が記入されていますが、それ以外の食品は自分たちで項目を追加しました。

引っ越し先での受け取り後の流れ

Step1|荷物の受け取り日を決定

最初は航空便、続いて船便の受け取りがありますが、どちらも手順は同じです。

Step2|荷物受け取り

荷物受け取りは、約半日ほどで作業が完了しました。

日本通運さんでは、当日担当してくださった方も日本人の方で、日本語で対応いただけました。
また、大きな家具は事前に依頼をしておけばその日に組み立てていただけました。

日本通運さんの方で運搬していただいている間、私たちは運ばれてきた段ボールの開梱をひたすらにしていました。

というのも、段ボールなどの梱包材は、日通の方が持ち帰ってくれるので、
可能な限りその日の内に開梱してしまいたかったのです。

なお、その日開梱できなかった段ボールは、後日引き取りに来てくれました。

まだ現地のごみの捨て方がわからなかったので、とても助かりました。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、海外に送る荷物の仕分け方法を、
実体験を元に、後悔ポイントも交えつつご紹介しました。

海外赴任準備はやることも多く、かつ初めてのことばかりなので不安になることも多いかと思いますが、
今回紹介したリストや注意点が参考になれば嬉しいです。

皆様の引っ越し準備を応援しています!